「死ぬな! 自殺3万人時代に」=(3)君はひとりじゃない
2005-06-09


3回目、朝日新聞、6月7日の記事は「君はひとりじゃない」。  以上が、記事の要旨だ。(管理者= )に私のコメントを入れた。
子供たちも、自殺したくなるには、家庭崩壊、いじめ、進路、対人コミュニケーションスキルの欠如、対人恐怖、など複雑な環境が背景にある。このような背景から、環境(仕事、他者を含む)、自分への不満、否定に追い込まれてうつ病になるので、それに働きかけて改善されるか、それに対する見方が変わらない限り、再発を繰り返し、自殺の危険性がなくならない。その状況の改善は、容易でないことが多いのに、これまでの、相談機関は、短期的に助言する(医者に行きなさいという助言、「死ぬな」という説得など)ことですませるから、治らない人も多い。状況、環境が厳しいと、医者に行って、薬物療法を受けても、治らない人も多い。
 だから、心の病気が治るまで長期間にわたってカウンセリングをしてくれる、問題解決への支援をしてくれる、新しい見方、生き方を時間をかけて共に考えてくれる人や組織があって「ひとりじゃない」といえる。あるいは、親などがいるのに、自殺未遂を繰り返すのであれば、その関係を修復することが必要であるが、認知行動療法や対人関係療法などのカウンセリング支援も時間をかけて行う必要があるのに、日本では、それができるカウンセラー、相談員は少ない。短期間のかかわりでは、背景にある問題解決のめどがたたず、うつ病は治らず、自殺は止まらないだろう。長期間の取り組みでないと、すぐにまた「孤独」、うつ、自殺に戻る。
 どのような出来事からでも、環境否定、自己否定になると、うつ病、自殺となる。種々の領域の問題からうつ病、自殺は起きるので、種々の領域(臨床カウンセリング、借金問題、会社員のメンタルヘルス、介護、いじめ、不登校、子育て、がんとうつ病、PTSD、対人コミュニケーションスキル、対人恐怖、など)について、長期間、親身になって助言してくれる仕組みが必要である。ひとりの人が多様な問題について支援するのは難しいけれど、個々の問題を扱えるノウハウを持った多くの人が結集して、あるいは、ネットワークを組んで、支援していく仕組みが必要であろう。
[「死ぬな!」新聞=自殺防止対策]
[うつ病・自殺]

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