2005-06-15
もう一つ。今朝、テレビで、中学生の自殺がいじめによるものであったというニュースが流れた。小学生、中学生、高校生、そして、大人にも、いじめがある。自分の好みでない人を集団でいじめる。いじめられた人は、その時、うつ自殺になったり、仕返しから犯罪(高校生の爆発物事件があった)におよんだりする。大人も自分の感情や欲望を抑制できない国民になっている。心の病気、うつ病、自殺という観点からの、うつ病・自殺防止のために、学校教育、社会教育が必要である。弱い人をうつ病・自殺に追い込まない組織を作り上げなかればならない。
わかってはいるが、どうやるのか難しい。まず、自分のこと、自分の家庭を振りかえり、始めていけばよい。夫婦は互いに愛し、尊敬しているか。親子は会話しているか。兄弟の仲はよいか。嫁姑の仲はよいか。感情的になっていないか。いじめていないか。何が問題なのか。自分のこと、自分の家庭がうまくいかない人は、イライラしている。感情的になりやすい。外にはけぐちを求める。いじめ、非行・犯罪。そういう人は、人を信頼できない。親子でさえ、兄弟でさえ、対立・不和。まして、先生やカウンセラーのいうことなど信用できようか。大人の感情、エゴイズムが、子供に移転し学習される。悪循環がやまない。
種々の領域にエゴイズムが蔓延している。「3つ子の魂 百まで」という。人の感情系の脳は、3歳までに大きく成長する。それから、小中校時代の家庭環境、社会環境が、その人の感情処理、ストレス対処能力に影響する。感情的な家庭、夫婦・兄弟が不和な家庭では、子供の心に悪く影響する。そこを変えていく努力をしなければ、社会全体がよくならない。自分の家庭がおかしくて、どうして、社会がよくなるといえようか。うつ病、自殺未遂の方の支援だけではなくて、予防的カウンセリングが必要である。これは「臨床」ではなく、予防である。別な手法も要求されるという。種々の領域で、種々の智慧が必要である。自分の経験した領域で、できることをやっていっていく。連載で、紹介された個人のボランティアがそうであろう。だが、それぞれの分野で、もっと多くの人ができるはずだ。自分は大丈夫だと、無視、傍観していると、周囲が崩壊して、周囲から自分の足場を侵食されるに違いない。自分は日本という場に住んでいる。その場の崩壊を無視・傍観していれば、子や孫の代になって、その犠牲になるかもしれない。他人事と思ってはいけない。
自分、自分の家庭には緊張、対立、不和はないか。あきらめていないか。
自分の組織には、いじめ、差別、偏見、不和、我利はないか。みないふりをしていないか。
こういうところから、いじめ、うつ、自殺、非行・犯罪などが起きる。
どうすれば改善できるか、努力しているか。
厚生労働省の研究は始まったばかりだ。効果が現れるまでに数年かかる。ひとりひとりが、努力しないと、ごく近い人が、犠牲になる。
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